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不適切な排泄

トイレ以外の場所でおしっこやうんちをしてしまいます。
通常、成犬では1日に平均3・4回の排尿と、1・2回の排便を行います。
  犬は自らの巣を清潔に保つという習性がありますので、一般的にはトイレのしつけはそれほど困難ではありません。
しかし、トイレを失敗してしまう犬がそれほど少なくないことも事実です。これには様々な要因が考えられますので、原因を突き止めてから対応する必要があります。

原因

医学的疾患 泌尿器系や消化器系、神経系に疾患がある場合、自らの排泄をコントロールできないため、失禁という形で不適切な排泄をしてしまうことがあります。このような場合、排泄回数の増加や一回量の減少がよくみられます。
マーキング 雄だけではなく雌でもマーキングのために不適切な排泄を行うことがあります。
服従性排尿 とくに幼犬では服従を示すためもしくは興奮して失禁してしまうことがあります。これは幼犬の神経コントロールが未熟なことなどに起因します。
不安による排尿 動物病院や車の中での排泄や、見知らぬ人の接近による排泄。
(服従性排尿と同じグループと考えてもらっても良いでしょう。)
トイレのしつけ不足 とくに幼犬で、しつけ不足による不適切な排泄がみられることが多くあります。
飼い主の気を引く
行為としての排泄
これについては“関心を求める行動”として次回詳しく取り上げたいと
思います。

治療方法
医学的疾患が疑われる場合には、なるべく早く動物病院で診察や検査を行い、その結果に応じた治療を施す必要があります。
エサの種類によっては繊維含量などによって排泄が増えることがありますので、外でしか排泄をしない犬の場合には散歩の回数を増やすことで問題が解決することがあります。また、仔犬も成犬に比べると排泄回数が多くなります。
トイレを清潔に保ってあげてください。しつけを始めるときには、トイレを覚えさせるために排泄物を少し残して匂いをつけておくことが勧められていますが、汚れたトイレでの排泄を嫌がる犬は少なくないので、すでにトイレを覚えている場合には、常にトイレを清潔に掃除して下さい。
トイレのしつけ不足が疑われる場合には、再しつけを試みて下さい。
多頭飼いの場合には、同居犬への対抗心によるマーキングが疑われることも多くあります。繁殖を希望しない場合は去勢を行うことで問題が解決することもあります。
服従性排尿の場合には犬を興奮させないことが重要なので、帰宅時や来客訪問時などには犬が落ち着くまで無視をするか、愛情表現を控えめにしてみると良いでしょう。

注意すべき事
 

トイレ以外の場所で排泄物を見つけたら思わず叱りたくもなりますが、排泄終了から時間がたっての罰は効果がありません。むしろ、犬は排泄物を見つかると叱られると思って、飼い主に見つからないベッドの下などで隠れて排泄するようになってしまいます。叱りたい気持ちをぐっとこらえて、直ちに排泄物を片付けて、匂いを残さないように掃除をしてください。掃除をした後、その場所でエサを与えてトイレのイメージを遠ざけるのも効果的です。

不適切な場所での排泄前兆候(場所の匂いを嗅ぐ、排泄姿勢をとる等)を目撃した場合は、手を叩くなどして大きな音を出し、一旦犬の気を逸らして、直ちにトイレにつれていくのが良いでしょう。


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