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猫の右大動脈弓遺残症の症例を紹介します。

今回は、去年当院で手術を行った猫の右大動脈弓遺残症の症例を紹介します。

右大動脈弓遺残症とは、出産される前に退行するはずの心臓付近の血管が残存してしまうことで起こる、食道の狭窄のことを言います。食道が狭窄して食物がうまく通過できないため、狭窄部の前方に食物が溜まって食道が拡張してしまい、吐き出してしまう(吐出)という症状が現れます。何度も吐き出すため誤嚥して亡くなってしまうことや、うまく食物をとれないため発育が悪くなってしまうため外科的に整復する必要のある疾患です。

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獣医師が出来ること

こんにちは
小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。
今回は、緊急でのご報告とお詫びがあります。

この度、皆さんもご存じのとおり、東日本大震災で多くの人が犠牲となってしまいました。また、その影響は今もなお多くの人々を苦しめています。

そんな中、特にひどい影響を受けた石巻に、避難所で飼主と共に頑張っている動物達・飼主をさがしながらさまよう動物達を一匹でも多く救いたい、という目的で「東日本大震災動物救護センター」というものが立ち上げられました。当院の院長・中村もその東日本大震災動物救護センターの支援のために先日、石巻地区へ赴きました。その時の院長・中村の獣医師会への報告の一部を抜粋して最後に紹介します。

院長からの報告を受け、私たちも獣医師として困っている被災者の方々のお役に立ちたいという事になり、石巻にある東日本大震災動物救護センターの支援にあたることに致しました。しかし、被災地までは当院のある新宿区から車で片道5時間以上かかってしまうため休日を利用して支援に行くことは困難です。そこで、当院の獣医師が交代で泊まり込みの支援を行うことになりました。

そのため、当院へかかられている患者様には、いつも診ている獣医師がいない等、ご迷惑をおかけしますが ご理解いただければと思います。

獣医師の日程と、院長の現地の報告は続きをご覧ください。

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膝蓋骨脱臼 GradeⅣ

はじめまして、小滝橋動物病院の獣医師の玉野です。このブログでは当院における出来事や手術症例などをご紹介していきたいと思っています。
今回は膝蓋骨脱臼GradeⅣの症例をご紹介します。

膝蓋骨というとあまり聞きなれないかもしれませんが、膝のお皿といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか?膝蓋骨とは、この膝のお皿のことなのです。人間と同じように犬や猫も膝のお皿を持っています。この膝蓋骨は大腿骨の滑車溝という溝と膝蓋靭帯と大腿四頭筋と共に膝の曲げ伸ばしをスムーズにするための重要な役割を担っています。この膝蓋骨が滑車溝から外れてしまうことを膝蓋骨脱臼といい、小型犬では内側に脱臼する膝蓋骨内方脱臼が多くみられます。
膝蓋骨脱臼の多くは遺伝的に滑車溝が浅いこと等によって起こると言われています。膝蓋骨が脱臼すると痛みのため脱臼している足を上げて歩行するなどの症状が現れます。また、若い動物に膝蓋骨脱臼が起こると膝にねじれの力が加わってしまうため、正常な骨の成長ができなくなってしまい歩行に異常をきたしてしまうこともあります。
膝蓋骨脱臼の程度は、以下のような4段階で評価されます。

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